This story is based on a folktale passed down in Shimane Prefecture.
This episode is at the JLPT-N4 level.
I’ve also prepared a quiz based on this episode.
After listening, please take the quiz!
Please use this audio for listening and shadowing practices.
YouTube Channel
Quiz for this episode
I used to publish quizzes on a different site, but starting from now, I’ve decided to release quizzes on the same page as the script.
The quiz is now available at the bottom of this script page.
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Words
昔話:folk tale
夫婦:married couple
画家:painter
棒:stick
畑:field
立てる:stand
飛ぶ:fly
殿様:lord
家来:retainer
近所:neighborhood
端午の節句:Children’s Day
What is Children's Day?
The origin of the Japanese Boys’ Festival in Japan can be traced back to the Chinese tradition of exorcism. During the Edo period, people celebrated the healthy growth of boys on the 5th of May, especially when a Shogun had a newborn boy.
菖蒲:iris
葉:leaf
祝日:national holiday
喜ぶ:rejoice
大声:loud voice
めずらしい:unusual
故郷:hometown
紫色:purple
祈る:pray
Conjugation of verbs
ます形《masu-form》
て形《te-form》
た形《ta-form》
うけみ形《passive-form》
じしょ形《dictionary-form》
かのう形《potential-form》
いこう形《volitional-form》
Grammar
・~ので(みんなの日本語Ⅱ 39課)
・~ながら(みんなの日本語Ⅱ 28課)
・~てしまう(みんなの日本語Ⅱ 29課)
・~そう(みんなの日本語Ⅱ 43課)
・~ために(みんなの日本語Ⅱ42課)
Script without furigana
If you would like to see the phonetic guide display, please click here.
「1日遅い花売り」
これは、島根県の昔話です。
むかしむかし、ある村に、とてもきれいな女の人がいました。
その女の人は、となりの村の男の人と結婚しました。
二人は、とても仲がいい夫婦でした。
でも、女の人の夫は、女の人とずっと一緒にいたいので、仕事に行きません。
それで、女の人は考えました。
町の画家に、女の人の絵を描いてもらいました。
女の人は夫に言いました。
「この絵を持って行って、仕事をしてください。」
そして、夫は女の人の絵を棒につけて、畑に立てました。
夫は、絵を見ながら、仕事をがんばりました。
ある日、とても強い風が吹いて、女の人の絵が飛んでいきました。
絵は、とても高く遠くに飛んで、見えなくなりました。
女の人の絵は、京都まで飛びました。
そして、ある町の殿様の家の庭に落ちました。
殿様は、その絵を見て、言いました。
「とてもきれいな女の人ですね。この女の人を探してください。」
殿様の家来たちは、絵の女の人を探し始めました。
そして、家来たちは、女の人を見つけました。
女の人は、本当は殿様の家に行きたくなかったのですが、家来に連れて行かれました。
女の人の夫は、とても悲しくなりました。
大好きな奥さんが、いなくなってしまったからです。
女の人の夫は、毎日、毎日、女の人のことを思って泣きました。
「ああ、もう1回だけ、会いたい。でも、京都の殿様の家に行くことはできない。・・・」
ある日、悲しそうな夫を見て、近所の人が言いました。
「殿様の家に行く方法がありますよ。5月5日だけは、殿様の家に花屋が入れるんです。」
5月5日は、端午の節句というイベントの日です。男の子が生まれたことや元気なことをお祝いします。
そのお祝いのときに、菖蒲という花を使います。たとえば、菖蒲の葉をお風呂に入れたり、家の外に飾ったりします。
今でもこの日は、日本で「こどもの日」という祝日です。
女の人の夫は、近所の人の話を聞いて、喜びました。そして、思いました。
「菖蒲の花を持って、殿様の家に行こう!」
女の人の夫は、菖蒲の花を探しました。でも、どこにも売っていませんでした。
残念ながら、5月5日に殿様の家に行けませんでした。
次の日、5月6日に、菖蒲の花を見つけました。
そして、殿様の家に行きました。
でも、5月5日じゃないので、殿様の家に入れませんでした。
それで、女の人の夫は、殿様の家の外で大声で言いました。
「ショウブ~、ショウブ~」
殿様の家の人たちは、言いました。
「え!?5月5日は、昨日でしたよね?今日は、6日です。1日遅いのに、花屋が来ていますね。これはめずらしい。」
殿様の家にいた女の人も、夫の声を聞きました。
そして、庭へ走りました。
女の人は外にいる夫に話しかけました。
「あなた、来てくれたんですね!今晩、もう1回、ここに来てください。私を迎えに来てください。」
女の人の夫は、言いました。
「わかった、必ず行くよ!」
その日の夜、女の人は、夫と一緒に殿様の家から逃げました。そして、女の人の故郷、島根県へ逃げていきました。
その故郷は、とても遠いです。いくつもの山をのぼって、おりました。二人は、何日も歩き続けました。
そして、故郷の近くまで来たとき、夫が言いました。
「あっ!お寺の入り口だ。もう少しだ!がんばろう。」
女の人は、それを聞くと、村の近くまで来たことに安心して、体に力が入らなくなりました。そして、倒れてしまいました。
そのとき、女の人は、夫に言いました。
「本当にありがとう。」
その日、女の人は亡くなりました。
それから、女の人の故郷では、毎年5月6日に、紫色の菖蒲の花を家に飾って、女の人のために祈ります。
ありがとうございました。
この物語のクイズがあります。
ぜひクイズにチャレンジしてください。
では、また。
Script with furigana
click here 「1日遅い花売り」 これは、島根県の昔話です。 むかしむかし、ある村に、とてもきれいな女の人がいました。 でも、女の人の夫は、女の人とずっと一緒にいたいので、仕事に行きません。 それで、女の人は考えました。 そして、夫は女の人の絵を棒につけて、畑に立てました。 ある日、とても強い風が吹いて、女の人の絵が飛んでいきました。 女の人の絵は、京都まで飛びました。 殿様の家来たちは、絵の女の人を探し始めました。 女の人の夫は、とても悲しくなりました。 女の人の夫は、毎日、毎日、女の人のことを思って泣きました。 ある日、悲しそうな夫を見て、近所の人が言いました。 5月5日は、端午の節句というイベントの日です。男の子が生まれたことや元気なことをお祝いします。 女の人の夫は、近所の人の話を聞いて、喜びました。そして、思いました。 女の人の夫は、菖蒲の花を探しました。でも、どこにも売っていませんでした。 でも、5月5日じゃないので、殿様の家に入れませんでした。 殿様の家の人たちは、言いました。 殿様の家にいた女の人も、夫の声を聞きました。 女の人の夫は、言いました。 その日の夜、女の人は、夫と一緒に殿様の家から逃げました。そして、女の人の故郷、島根県へ逃げていきました。 その故郷は、とても遠いです。いくつもの山をのぼって、おりました。二人は、何日も歩き続けました。 そして、故郷の近くまで来たとき、夫が言いました。 女の人は、それを聞くと、村の近くまで来たことに安心して、体に力が入らなくなりました。そして、倒れてしまいました。 その日、女の人は亡くなりました。 ありがとうございました。
その女の人は、となりの村の男の人と結婚しました。
二人は、とても仲がいい夫婦でした。
町の画家に、女の人の絵を描いてもらいました。
女の人は夫に言いました。
「この絵を持って行って、仕事をしてください。」
夫は、絵を見ながら、仕事をがんばりました。
絵は、とても高く遠くに飛んで、見えなくなりました。
そして、ある町の殿様の家の庭に落ちました。
殿様は、その絵を見て、言いました。
「とてもきれいな女の人ですね。この女の人を探してください。」
そして、家来たちは、女の人を見つけました。
女の人は、本当は殿様の家に行きたくなかったのですが、家来に連れて行かれました。
大好きな奥さんが、いなくなってしまったからです。
「ああ、もう1回だけ、会いたい。でも、京都の殿様の家に行くことはできない。・・・」
「殿様の家に行く方法がありますよ。5月5日だけは、殿様の家に花屋が入れるんです。」
そのお祝いのときに、菖蒲という花を使います。たとえば、菖蒲の葉をお風呂に入れたり、家の外に飾ったりします。
今でもこの日は、日本で「こどもの日」という祝日です。
「菖蒲の花を持って、殿様の家に行こう!」
残念ながら、5月5日に殿様の家に行けませんでした。
次の日、5月6日に、菖蒲の花を見つけました。
そして、殿様の家に行きました。
それで、女の人の夫は、殿様の家の外で大声で言いました。
「ショウブ~、ショウブ~」
「え!?5月5日は、昨日でしたよね?今日は、6日です。1日遅いのに、花屋が来ていますね。これはめずらしい。」
そして、庭へ走りました。
女の人は外にいる夫に話しかけました。
「あなた、来てくれたんですね!今晩、もう1回、ここに来てください。私を迎えに来てください。」
「わかった、必ず行くよ!」
「あっ!お寺の入り口だ。もう少しだ!がんばろう。」
そのとき、女の人は、夫に言いました。
「本当にありがとう。」
それから、女の人の故郷では、毎年5月6日に、紫色の菖蒲の花を家に飾って、女の人のために祈ります。
この物語のクイズがあります。
ぜひクイズにチャレンジしてください。
では、また。
Quiz for this episode
- 女の人の夫は、どうして仕事に行きませんか?
Answer女の人とずっと一緒にいたいからです。 - 女の人は夫に仕事をしてもらうために、何をしましたか?
Answer町の画家に女の人の絵を描いてもらって、その絵を夫にあげました。 - 夫は仕事に行きましたか?
Answerはい、行きました。 - どうして女の人の絵が飛んでいきましたか?
Answerとても強い風が吹いたからです。 - 女の人の絵はどこまで飛びましたか?
Answer京都まで飛びました。 - だれが女の人の絵を見つけましたか?
Answer殿様です。 - 殿様は家来にどんなお願いをしましたか?
Answer絵の女の人を探してくださいとお願いしました。 - 家来たちは女の人を見つけて、どうしましたか?
Answer殿様の家に連れて行きました。 - 女の人は殿様の家に行きたかったですか?
Answerいいえ、行きたくなかったです。 - 近所の人が夫に教えた殿様の家に入れる日は、いつですか?
Answer5月5日 - 5月5日は、何をお祝いする日ですか?
Answer男の子が生まれたことや元気なことをお祝いする日です。 - 5月5日のお祝いで、何の花を使いますか?
Answer菖蒲です。 - 5月5日は、今の日本で祝日ですか?
Answerはい、祝日です。 - 女の人の夫は、5月5日に殿様の家に行けましたか?
Answerいいえ、行けませんでした。 - どうしてですか?(14.)
Answer菖蒲の花を探しましたが、どこにも売っていなかったからです。 - 女の人の夫は、いつ殿様の家に行きましたか?
Answer5月6日に行きました。 - 女の人の夫は殿様の家に入れましたか?
Answerいいえ、入れませんでした。 - どうしてですか?(17.)
Answer5月5日じゃないからです。 - 女の人は、夫にどんなお願いをしましたか?
Answer今晩、迎えに来てくださいとお願いをしました。 - 女の人と夫は、どこに行きましたか?
Answer女の人の故郷の島根県に行きました。 - 女の人の故郷では、毎年5月6日に何をしますか?
Answer紫色の菖蒲の花を家に飾ります。
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