#55 Short story / 庭の秘密~探偵物語1~《The Secret of the Garden~Detective Story 1~》/ storytelling // N3/ Japanese listening

Today’s episode is titled “にわ秘密ひみつ探偵たんてい物語ものがたり1~ (niwa no himitsu ~tantei monogatari 1~)《The Secret of the Garden~Detective Story 1~》.
This is a detective story I created. The story progresses through the narration of the detective. Please enjoy.
This episode is at the JLPT-N3 level.

I’ve also prepared a quiz based on this episode.
After listening, please take the quiz!

Please use this audio for listening and shadowing practices.

YouTube Channel

Quiz for this episode

I used to publish quizzes on a different site, but I’ve decided to release quizzes on the same page as the script.
The quiz is now available at the bottom of this script page.
Click here to jump to the quiz.

Would you like to take my class?

If you haven’t used italki, click the link below.

First time registrants click here

(This page is italki page.You can receive $10 USD italki Credits in your Student Wallet within 48 hours after you make your first purchase.)

Love my content?

Consider supporting my work on Ko-fi!
Your generosity helps me create more engaging Japanese learning resources for you.
Every contribution is greatly appreciated! ☕️🌸

Words

秘密ひみつ:secret
探偵たんてい:detective
どのようなご用件ようけんですか。:How can I help you?
たましい:soul
わざわい:calamity
える:plant
れる:wither
プードル:poodle
満開まんかい:in full bloom
る:fall
やぶれる:tear
ビニールぶくろ:plastic bag
いと:thread
ドッグラン:dog run
様子ようす:demeanor
研究所けんきゅうじょ:laboratory
推理すいり:deduction, reasoning
幽霊ゆうれい:ghost
カツラ:wig
かがみ:mirror
める:bury

Script without furigana

If you would like to see the phonetic guide display, please click here.

私の名前は鈴木、探偵です。
去年、警察官を辞めて、この仕事を始めました。
今日は、私の最初のお客さんの話をしようと思います。
あれは、4月のことです。ちょうど、桜が咲いて、きれいな季節でした。

田中(妻):「こんにちは、鈴木さん。私は田中と申します。すみませんが、お願いがあります。」

鈴木:「どのようなご用件ですか?」

田中(妻):「うちの庭の桜の木の下に、手帳が落ちていたんです。」

鈴木:「手帳?」

田中(妻):「ええ。その手帳の最後のページに、怖い言葉が書いてあったので、心配になって・・・。主人は、気にするなと言うし、警察に行っても、全然話を聞いてくれないし・・・。」

鈴木:「怖い言葉・・・どんな言葉ですか?」

田中(妻):「どうぞ。こちらがその手帳です。ご覧ください。」

私は、田中さんから手帳を受け取って、最後のページを開きました。

鈴木:「これは・・・。」

『私の魂、ここに眠る。起こすな。起こしたら災いを呼ぶ。』

田中(妻):「どうですか?怖いでしょう?それに・・・。この手帳が見つかってから、変なことばかりあって。」

鈴木:「変なこと、それはどんなことですか?」

田中(妻):「前の日に植えたばかりのきれいな花が枯れてしまったり、庭に洗濯物を干したら、子どもの手のような汚れがあったり・・・。一番怖かったのは、家に私しかいないときに、庭から足音が聞こえたことです。」

鈴木:「庭にだれかいたんですか?」

田中(妻):「怖くて、見ることができませんでした。とにかく、この手帳が何なのか、どうして変なことが起こるのか、調べてください。」

私は少し考えてから、彼女に返事をしました。
鈴木:「そうですね。わかりました。調べましょう。まずは、その手帳が見つかった庭を見せてください。」

次の日、私は田中さんの家に行きました。
かわいいプードルが迎えてくれました。

私は、すぐ庭に行きました。
庭には、きれいな桜の木がありました。
桜は満開で、風で桜の花が踊るように散っていました。

まず、花が枯れてしまったところを調べてみました。

鈴木:「あれ?これは・・・。」

そこには、破れたビニール袋がありました。
それを鼻に近づけると、強いにおいがしました。

鈴木:「これは、薬のにおい?」

私はそのビニール袋を持って帰って調べることにしました。

田中(妻):「探偵さん。コーヒーをどうぞ。」

鈴木:「ありがとうございます。いただきます。」

庭からリビングへ入ろうとしたとき、窓の近くに何かが落ちていました。
それは、髪の毛のような細くて長い白い糸でした。

私は気になったので、その糸も持って帰って調べることにしました。

田中(妻):「どうですか?何かわかりましたか?」

鈴木:「いいえ。まだわかりません。もう少し調べてみないと。」

コーヒーを飲んでから、家の中を見せてもらいました。
特に変わったところはありませんでした。

鈴木:「今日は、これで失礼します。また、伺うときは連絡しますので。」

田中(妻):「よろしくお願いします。」

その日の夜、私の事務所の電話が鳴りました。
田中さんからでした。

田中(妻):「すぐに来てください!」

時間を見ると、夜8時でした。
私は急いで起きて、田中さんの家に行きました。

鈴木:「田中さん、大丈夫ですか?」

田中(妻):「庭に、だれかいたんです。白い髪の・・・。そうよ!あれは、お母さんよ!2年前亡くなった主人の母です。」
私は、庭を調べました。
すると・・・

鈴木:「ん?髪の毛?」

白い髪の毛のような糸が落ちていました。

鈴木:「これは・・・」

それは、昼間に拾った糸と同じような糸でした。
私はこの糸も持って帰って調べることにしました。

鈴木:「何があったのか、もう一度最初から話していただけませんか?」

田中(妻):「ええ。主人から今日も遅くなると電話があって、その電話を切ったら、庭から足音が聞こえたんです。怖かったのですが、カーテンを開けて、庭を見ました。すると、あの桜の木の下に、お母さんが・・・。白い髪のおばあさんが着物を着て、立っていたんです。そして、『木を切るな、木を切るな』と言っていて・・・怖くなって、カーテンを閉めました。」

鈴木:「木を切るな?」

田中(妻):「実は、桜の木を切って、ドッグランを作ろうと思っていて。でも、主人はとても反対しているんですけどね。あの桜の木はお母さんがとても大切にしていたから。」

鈴木:「手帳が見つかったのは、そのドッグランの話の前ですか?それとも後ですか?」

田中(妻):「え~っと。主人に話してからなので、後ですね。」

鈴木:「今日はご主人は何時頃お帰りになりますか?」

田中(妻):「もうすぐ帰ってくる頃だと思いますが・・・。あの~、実は、探偵さんにお願いしたこと、主人には言ってなくて・・・すみませんが、主人には会わないでいただけませんか?」

鈴木:「そうですか。でも、ご主人にもお話しを聞きたいんですが・・・。」

田中(妻):「あっ、主人です。どうしよう。・・・あの~、友だちということにしてもらえませんか?」

鈴木:「わかりました。では、奥さんの友だちとして、ご主人とお話しさせてください。」

田中(夫):「ただいま。京子、お客さんが来てるのか?」

田中(妻):「おかえりなさい。ええ、お友だちが来てるの。」

鈴木:「初めまして。鈴木です。お邪魔しています。」

私は田中さんのご主人から話を聞きたいと思っていたのですが・・・

田中(夫):「どうぞ、ごゆっくり。今日は疲れたから、もう寝るよ。」

ご主人は私と目を合わせることなく、リビングから出て行きました。その背中には、あの白い糸がついていました。
私は、気づかれないようにその糸を取りました。

田中(妻):「すみません。あの人、疲れてるみたいで。今日はすみませんでした。」

私は事務所に戻り、今日1日のことを考えていました。

鈴木:「あの家には、何か秘密があるのかもしれない。あのご主人の様子は変だった。そして、この白い糸と破れたビニール袋。明日、研究所で調べてもらおう。」

次の日、私は大学時代の友だちが働いている研究所を訪ねました。
そして、破れたビニール袋と白い糸について調べてもらいました。

すると、驚くことがわかりました。
まず、破れたビニール袋には、花が枯れる薬が入っていたようです。
そして、昼間に見つけた糸と、夜に見つけた糸と、ご主人の背中についていた糸は、同じものでした。

私は推理を始めました。
庭の桜の木
木の下に落ちていた手帳
木を切ってドッグランにしたい奥さん
それを嫌がっていたご主人
薬で花が枯れた
白い糸
白い髪の幽霊

鈴木:「あっ、そういうことか。でも、どうして・・・?」

私は田中さんに電話して、会う約束をしました。
もちろん、田中さんのご主人も一緒に。
私の推理を聞いてもらうことにしました。

田中(夫):「何なんですか?推理って。京子、どうして探偵なんかに頼んだんだ!」

鈴木:「ご主人。まず、私の話を聞いてください。」

鈴木:「まず、この手帳に書かれていた言葉。『私の魂、ここに眠る。起こすな。起こしたら災いを呼ぶ。』これは、おそらくあなたが書いたんですね。ご主人。この字とカレンダーに書かれているあなたの字、同じですよね。」

田中(妻):「えっ!?あっ、気づかなかった。」

鈴木:「そして、これ。」
私は、白い糸を見せました。

鈴木:「奥さん、あなたが見たのは幽霊じゃありません。ご主人だったんですよ。白い髪のカツラをかぶったご主人だったんです。ほら、髪に白い糸がついていますよ。」

田中(夫):「バカな。さっき、鏡で見た。それにあれはもう捨てた・・・あっ。」

鈴木:「そうですか。捨てましたか。ご主人、これですよね。庭のゴミ箱にありました。」
私は、白い髪のカツラを見せました。

田中(妻):「どうして?どうして、こんなこと。私、本当に怖かったのよ。」

鈴木:「あの桜の木、あの木の下に、何があるんですか?」

田中(夫):「あの下には・・・姉が眠っているんです。姉は私が10歳のときに病気で。」

田中(妻):「えっ!?お姉さん?確か、お姉さんは外国にいるって言ってなかった?あそこで、眠ってる!?どうして?」

田中(夫):「俺も知らなかった。本当に外国にいると思っていたんだ。母さんから手紙をもらうまでは・・・。」

田中(夫):「あの日、姉さんが死んだ日。最初に姉さんを見つけたのは母でした。母は、姉さんが死んだことがとてもショックで、心の病気になってしまいました。そして誰にも言わずに姉さんを桜の木の下に埋めたそうです。」

田中(夫):「母は死ぬ前に、私に手紙をくれました。姉が死んだこと、桜の木の下に眠っていること、全部書いてありました。だから、京子がドッグランを作りたいと言ったとき、これは大変だと思いました。京子がドッグランをあきらめるように、花に薬をつけたり、幽霊になったりしました。本当にすみませんでした。京子、本当にごめん。これから警察に行って、全部話します。」

田中さんのご主人は警察に行きました。

庭を見ると、桜の花が散っていました。
まるで泣いているように。

ありがとうございました。
このエピソードのクイズが あります。
ぜひ、クイズにチャレンジしてください!

では、また!

Script with furigana

click here


わたし名前なまえ鈴木すずき探偵たんていです。
去年きょねん警察官けいさつかんめて、この仕事しごとはじめました。
今日きょうは、わたし最初さいしょのおきゃくさんのはなしをしようとおもいます。
あれは、4がつのことです。ちょうど、さくらいて、きれいな季節きせつでした。

田中たなかつま):「こんにちは、鈴木すずきさん。わたし田中たなかもうします。すみませんが、おねがいがあります。」

鈴木すずき:「どのようなご用件ようけんですか?」

田中たなかつま):「うちのにわさくらしたに、手帳てちょうちていたんです。」

鈴木すずき:「手帳てちょう?」

田中たなかつま):「ええ。その手帳てちょう最後さいごのページに、こわ言葉ことばいてあったので、心配しんぱいになって・・・。主人しゅじんは、にするなとうし、警察けいさつっても、全然ぜんぜんはなしいてくれないし・・・。」

鈴木すずき:「こわ言葉ことば・・・どんな言葉ことばですか?」

田中たなかつま):「どうぞ。こちらがその手帳てちょうです。ごらんください。」

わたしは、田中たなかさんから手帳てちょうって、最後さいごのページをひらきました。

鈴木すずき:「これは・・・。」

わたしたましい、ここにねむる。こすな。こしたらわざわいをぶ。』

田中たなかつま):「どうですか?こわいでしょう?それに・・・。この手帳てちょうつかってから、へんなことばかりあって。」

鈴木すずき:「へんなこと、それはどんなことですか?」

田中たなかつま):まええたばかりのきれいなはなれてしまったり、にわ洗濯物せんたくものしたら、どもののようなよごれがあったり・・・。一番いちばんこわかったのは、いえわたししかいないときに、にわから足音あしおとこえたことです。」

鈴木すずき:「にわにだれかいたんですか?」

田中たなかつま):「こわくて、ることができませんでした。とにかく、この手帳てちょうなんなのか、どうしてへんなことがこるのか、調しらべてください。」

わたしすこかんがえてから、彼女かのじょ返事へんじをしました。
鈴木すずき:「そうですね。わかりました。調しらべましょう。まずは、その手帳てちょうつかったにわせてください。」

つぎわたし田中たなかさんのいえきました。
かわいいプードルがむかえてくれました。

わたしは、すぐにわきました。
にわには、きれいなさくらがありました。
さくら満開まんかいで、かぜさくらはなおどるようにっていました。

まず、はなれてしまったところを調しらべてみました。

鈴木すずき:「あれ?これは・・・。」

そこには、やぶれたビニールぶくろがありました。
それをはなちかづけると、つよいにおいがしました。

鈴木すずき:「これは、くすりのにおい?」

わたしはそのビニールぶくろってかえって調しらべることにしました。

田中たなかつま):「探偵たんていさん。コーヒーをどうぞ。」

鈴木すずき:「ありがとうございます。いただきます。」

にわからリビングへはいろうとしたとき、まどちかくになにかがちていました。
それは、かみのようなほそくてながしろいとでした。

わたしになったので、そのいとってかえって調しらべることにしました。

田中たなかつま):「どうですか?なにかわかりましたか?」

鈴木すずき:「いいえ。まだわかりません。もうすこ調しらべてみないと。」

コーヒーをんでから、いえなかせてもらいました。
とくわったところはありませんでした。

鈴木すずき:「今日きょうは、これで失礼しつれいします。また、うかがうときは連絡れんらくしますので。」

田中たなかつま):「よろしくおねがいします。」

そのよるわたし事務所じむしょ電話でんわりました。
田中たなかさんからでした。

田中たなかつま):「すぐにてください!」

時間じかんると、よる8でした。
わたしいそいできて、田中たなかさんのいえきました。

鈴木すずき:「田中たなかさん、大丈夫だいじょうぶですか?」

田中たなかつま):「にわに、だれかいたんです。しろかみの・・・。そうよ!あれは、おかあさんよ!2年前ねんまえくなった主人しゅじんははです。」
わたしは、にわ調しらべました。
すると・・・

鈴木すずき:「ん?かみ?」

しろかみのようないとちていました。

鈴木すずき:「これは・・・」

それは、昼間ひるまひろったいとおなじようないとでした。
わたしはこのいとってかえって調しらべることにしました。

鈴木すずき:「なにがあったのか、もう一度いちど最初さいしょからはなしていただけませんか?」

田中たなかつま):「ええ。主人しゅじんから今日きょうおそくなると電話でんわがあって、その電話でんわったら、にわから足音あしおとこえたんです。こわかったのですが、カーテンをけて、にわました。すると、あのさくらしたに、おかあさんが・・・。しろかみのおばあさんが着物きものて、っていたんです。そして、『るな、るな』とっていて・・・こわくなって、カーテンをめました。」

鈴木すずき:「るな?」

田中たなかつま):「じつは、さくらって、ドッグランをつくろうとおもっていて。でも、主人しゅじんはとても反対はんたいしているんですけどね。あのさくらはおかあさんがとても大切たいせつにしていたから。」

鈴木すずき:「手帳てちょうつかったのは、そのドッグランのはなしまえですか?それともあとですか?」

田中たなかつま):「え~っと。主人しゅじんはなしてからなので、あとですね。」

鈴木すずき:「今日きょうはご主人しゅじん何時頃なんじごろかえりになりますか?」

田中たなかつま):「もうすぐかえってくるころだとおもいますが・・・。あの~、じつは、探偵たんていさんにおねがいしたこと、主人しゅじんにはってなくて・・・すみませんが、主人しゅじんにはわないでいただけませんか?」

鈴木すずき:「そうですか。でも、ご主人しゅじんにもおはなしをきたいんですが・・・。」

田中たなかつま):「あっ、主人しゅじんです。どうしよう。・・・あの~、ともだちということにしてもらえませんか?」

鈴木すずき:「わかりました。では、おくさんのともだちとして、ご主人しゅじんとおはなしさせてください。」

田中たなかおっと):「ただいま。京子きょうこ、おきゃくさんがてるのか?」

田中たなかつま):「おかえりなさい。ええ、おともだちがてるの。」

鈴木すずき:「はじめまして。鈴木すずきです。お邪魔じゃましています。」

わたし田中たなかさんのご主人しゅじんからはなしきたいとおもっていたのですが・・・

田中たなかおっと):「どうぞ、ごゆっくり。今日きょうつかれたから、もうるよ。」

主人しゅじんわたしわせることなく、リビングからきました。その背中せなかには、あのしろいとがついていました。
わたしは、づかれないようにそのいとりました。

田中たなかつま):「すみません。あのひとつかれてるみたいで。今日きょうはすみませんでした。」

わたし事務所じむしょもどり、今日きょう1にちのことをかんがえていました。

鈴木すずき:「あのいえには、なに秘密ひみつがあるのかもしれない。あのご主人しゅじん様子ようすへんだった。そして、このしろいとやぶれたビニールぶくろ明日あした研究所けんきゅうじょ調しらべてもらおう。」

つぎわたし大学時代だいがくじだいともだちがはたらいている研究所けんきゅうじょたずねました。
そして、やぶれたビニールぶくろしろいとについて調しらべてもらいました。

すると、おどろくことがわかりました。
まず、やぶれたビニールぶくろには、はなれるくすりはいっていたようです。
そして、昼間ひるまつけたいとと、よるつけたいとと、ご主人しゅじん背中せなかについていたいとは、おなじものでした。

わたし推理すいりはじめました。
にわさくら
したちていた手帳てちょう
ってドッグランにしたいおくさん
それをいやがっていたご主人しゅじん
くすりはなれた
しろいと
しろかみ幽霊ゆうれい

鈴木すずき:「あっ、そういうことか。でも、どうして・・・?」

わたし田中たなかさんに電話でんわして、約束やくそくをしました。
もちろん、田中たなかさんのご主人しゅじん一緒いっしょに。
わたし推理すいりいてもらうことにしました。

田中たなかおっと):「なんなんですか?推理すいりって。京子きょうこ、どうして探偵たんていなんかにたのんだんだ!」

鈴木すずき:「ご主人しゅじん。まず、わたしはなしいてください。」

鈴木すずき:「まず、この手帳てちょうかれていた言葉ことば。『わたしたましい、ここにねむる。こすな。こしたらわざわいをぶ。』これは、おそらくあなたがいたんですね。ご主人しゅじん。このとカレンダーにかれているあなたのおなじですよね。」

田中たなかつま):「えっ!?あっ、づかなかった。」

鈴木すずき:「そして、これ。」
わたしは、しろいとせました。

鈴木すずき:「おくさん、あなたがたのは幽霊ゆうれいじゃありません。ご主人しゅじんだったんですよ。しろかみのカツラをかぶったご主人しゅじんだったんです。ほら、かみしろいとがついていますよ。」

田中たなかおっと):「バカな。さっき、かがみた。それにあれはもうてた・・・あっ。」

鈴木すずき:「そうですか。てましたか。ご主人しゅじん、これですよね。にわのゴミばこにありました。」
わたしは、しろかみのカツラをせました。

田中たなかつま):「どうして?どうして、こんなこと。わたし本当ほんとうこわかったのよ。」

鈴木すずき:「あのさくら、あのしたに、なにがあるんですか?」

田中たなかおっと):「あのしたには・・・あねねむっているんです。あねわたしが10さいのときに病気びょうきで。」

田中たなかつま):「えっ!?おねえさん?たしか、おねえさんは外国がいこくにいるってってなかった?あそこで、ねむってる!?どうして?」

田中たなかおっと):「おれらなかった。本当ほんとう外国がいこくにいるとおもっていたんだ。かあさんから手紙てがみをもらうまでは・・・。」

田中たなかおっと):「あのねえさんがんだ最初さいしょねえさんをつけたのはははでした。ははは、ねえさんがんだことがとてもショックで、こころ病気びょうきになってしまいました。そしてだれにもわずにねえさんをさくらしためたそうです。」

田中たなかおっと):「ははまえに、わたし手紙てがみをくれました。あねんだこと、さくらしためむっていること、全部ぜんぶいてありました。だから、京子きょうこがドッグランを作りたいとったとき、これは大変たいへんだとおもいました。京子きょうこがドッグランをあきらめるように、はなくすりをつけたり、幽霊ゆうれいになったりしました。本当ほんとうにすみませんでした。京子きょうこ本当ほんとうにごめん。これから警察けいさつって、全部ぜんぶはなします。」

田中たなかさんのご主人しゅじん警察けいさつきました。

にわると、さくらはなっていました。
まるでいているように。

ありがとうございました。
このエピソードのクイズが あります。
ぜひ、クイズにチャレンジしてください!

では、また!

Quiz for this episode

  1. 鈴木すずきさんは、探偵たんてい仕事しごとをするまえにどんな仕事しごとをしていましたか?
    Answer
    警察官けいさつかん
  2. 田中たなかさんのにわなにちていましたか?
    Answer
    手帳てちょう
  3. 田中たなかさんが一番いちばんこわかったのは、どんなことですか?
    Answer
    いえ一人ひとりでいるときに、にわから足音あしおとこえたこと
  4. 鈴木すずきさんが田中たなかさんのいえったとき、さくらいていましたか?それともいていませんでしたか?
    Answer
    いていました
  5. はなれたところになにがありましたか?
    Answer
    やぶれたビニールぶくろ
  6. かみのようなほそくてながしろいとがどこにちていましたか?
    Answer
    まどちか
  7. だれが鈴木すずきさんの事務じむしょ電話でんわをかけましたか?
    Answer
    田中たなかさん(おくさん)
  8. 電話でんわのあと、鈴木すずきさんは田中たなかさんのにわなにつけましたか?
    Answer
    しろいと
  9. 田中たなかさんのおくさんは、鈴木すずきさんに電話でんわをかけるまえなにましたか?
    Answer
    着物きものしろかみのおばあさん
  10. にわにいたおばあさんは、田中たなかさんのおくさんになんいましたか?
    Answer
    るな
  11. 田中たなかさんのおくさんは、どうしてさくらりたいですか?
    Answer
    ドッグランをつくりたいから
  12. どうして田中たなかさんのおくさんは、鈴木すずきさんとご主人しゅじんわせたくないですか?
    Answer
    探偵たんていにおねがいしたことをご主人しゅじんっていないから
  13. 田中たなかさんのご主人しゅじんがリビングからるとき、鈴木すずきさんはなにつけましたか?
    Answer
    主人しゅじん背中せなかしろいとがついていたこと
  14. 研究所けんきゅうじょ調しらべてもらったところ、やぶれたビニールぶくろにはなにはいっていたようですか?
    Answer
    はなれるくすり
  15. 研究所けんきゅうじょ調しらべてもらったところ、しろいとについてなにがわかりましたか?
    Answer
    おなじだった
    昼間ひるまつけたいとと、よるつけたいとと、ご主人しゅじん背中せなかについていたいとが、おなじだった)
  16. だれが手帳てちょうこわ言葉ことばきましたか?鈴木すずきさんは、どうしてそれがわかりましたか?
    Answer
    田中たなかさんのご主人しゅじん
    カレンダーにかれているご主人しゅじんおなじだったから
  17. 田中たなかさんのおくさんがにわたのはだれでしたか?
    Answer
    しろかみのカツラをかぶった田中たなかさんのご主人しゅじん
  18. にわさくらしたにはどんな秘密ひみつがありますか?
    Answer
    田中たなかさんのご主人しゅじんのおねえさんがめられている
  19. 田中たなかさんのご主人しゅじんは、どうやってにわ秘密ひみつりましたか?
    Answer
    かあさんの手紙てがみんでりました

みなさんにきます。《Let me ask you.》
この質問しつもんにはただしいこたえはありません。《There is no correct answer to this question.》
みなさんの意見いけんいてください。《Please feel free to write your opinions in the comments section.》

20.もしみなさんが田中たなかさんのご主人しゅじんだったら、おかあさんの手紙てがみをもらったあと、どうしますか?

◇Images and Videos
pixabay
pexels
Adobe Stock
いらすとや

ぱくたそ

◇Music
BGMer

関連記事

  1. #18 日本語トリビア「いただきます・ごちそうさま」 // N3 L…

  2. #36 Japanese culture / 日本の温泉の歴史《The…

  3. #12 不眠(ふみん)/ sleeplessness // N3 Le…

  4. #9 Easy News / ジブリパーク(Ghibli Park)/…

  5. #4 早起きは三文の徳(はやおきはさんもんのとく) // N3 Lev…

  6. #49 Japanese culture / おせち《osechi》 …

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA